A.I.(エーアイ)

きっと今の世界はこうなりつつあるのだろうかと、真剣に考えさせられる作品です。少子化問題が年々増え、人々は人工知能に『家族』を求め始めます。Peppre,Sota,Naoや人口知能Siriが活躍し始める現在の未来がこの映画に映し出されています。ロボットは感情を持たないと一般的には思われますが、感情を持つように設定されていれば、まさに人間同様。母の愛情を求める子供のロボットに恋人の相手になるロボット、メイド等様々な場所に人間と同様に生活し共存していくロボット達もいつかは捨てられます。母の愛情が自分に向けてもらえず、人間に嫉妬する子供のロボットが今回の主人公です。我が子と同じように育てられていくはずでしたが、本当の我がことは違うことに戸惑う両親、食事をしても本当は人間の物が食べられない主人公に両親も少しづつ嫌悪感を抱きます。そんな中、最愛の息子が病から目を覚ましてしまいます。息子の身代わりに迎えたロボットは最愛の息子に母の愛情を奪われます。母は最愛の息子とロボットどちらにも愛情を注ごうと努めますが、やはり態度に出てしまいます。そしてある時、最愛の息子がロボットによって大変な事故が起きます。それがきっかけとなり主人公は捨てられてしまいます。愛情とぬくもりを求める人々の様に、感情を持ったロボット達が愛情を、自分を必要としれくれる場所に戻ろうと、苦しみ、悲しみ、傷ついていきます。物にも魂は宿るという言い伝えがありますが、それが本当であればロボットの魂にいつか人間達は滅ぼされるのではないでしょうか。ロボットとの共存の仕方、人間の命の尊さについて映画を見ていくうちに真剣に悩みます。どこまでが人口知能に頼るべきなのか、人間の物の『命』との向き合い方に目を向けるいい作品でした。