『ONCE ダブリンの街角で』

今日の作品のタイトルは『ONCE ダブリンの街角で』です。

タイトルの意味するとおりONCE、たった一度の出会い。

この映画は、金銭的な制限があることで短い17日間という撮影期間で、、朝から晩まで撮影をしてその瞬間しか成立しなかった出来事が味方して逆にクリエイティブになれた映画の撮影現場ようです。

ありきたりな恋愛中心ストーリーじゃないのが見ていて甘ったるくなくて良い。この映画は、2人が結ばれないということが、映画にとっても大事な点だと思いました。それが、映画で伝えたいことそのものだと思うのです。

そこには、ロマンティックにならないことが必要であって、そうすることで逆によりロマンティックな状況が生まれるのではないかと思うからです。

現実では、好きな人と必ずしも一緒になれるわけではないということをこの映画は言い表しているような気がします。

劇中には、アイルランド特有の貧しさの中で温かく面白い個性的な人たちがたくさん出てきます。

貧困や失恋に対して、くじけそうになる人たちが一緒に集いお互いの傷を舐めあって支えあうのじゃなく、もう一度それぞれが自分の信じた道を進み始める、前向きな勇気ある姿勢になれる映画です。

世のほとんどの映画ではムードを出すために音楽が使われています。40秒から50秒の曲を断片的に流していくわけですが、彼の下した決断はとてもシンプルで曲を全部使うか、全く使わないかだったのです。音楽対してのリスペクトがまるで違います。そして、「ONCE」という映画で下した決断は、全てのシーンの音楽をライブでやるということです。ダブリンのミュージシャンたちによるミュージシャンの映画「ONCE ダブリンの街角で」は、ストーリーはもちろん劇中の音楽も非常にクオリティの高い上等上出来な映画でした。