『マネーショート 華麗なる大逆転』

「人は失敗から学ぶ姿勢がなければ、またしても失敗を繰り返すだけです」という事は、もはや仕事をしているだけでなく、何らかのプロジェクトに携わる人にとっては常識と言っても過言ではありません。「失敗したから、ただそれを忌み嫌うだけで、何ら対策を講じないのは愚の骨頂」ともいえます。

私が観た、「失敗するかもしれない」という映画の作品のタイトルは、『マネーショート・華麗なる大逆転』です。この作品では、クレイズという、「熱狂的な流行が続いた後は破滅が押し寄せる」というタイプである事を私は痛感しました。かつて、日本では、不動産を購入し、価格が上昇して行く事が永遠と起こると信じられたというバブル経済が起きました。ただ、この「クレイズ」は規模が大きくなっていったものの、最終的には破綻してしまい負債を背負う事となりました。

2007年、アメリカでは低所得者で信用力が低いあるいは「著しく低い」人であっても住宅ローンが容易く組めたとされており、しかも「返済の見込みが一切無い人であってもOK」という社会情勢だったといわれています。

「信用力が無い人だったら、ローンなんて組めないのでは」というのは常識となっています。しかし、金銭を貸す側はそういう事は度外視し、「バスケットボールの試合では、スリーポイントシュートが決まれば、その後もずっとシュートが決まって行く」という理論が経済学において存在しますが、「何れ失敗するのでは」と冷静に考える事は必要というか、必須のビジネス能力となっています。

この映画では、ヘビメタ愛好家で奇人とされたバーリ(C・ベール、2010年にアカデミー助演男優賞を受賞)が「サブプライムは長続きしない」と金融機関等に言ったものの「いいえ」と言われた事から始まり、最終的にはバーリが巨額の利益を手にする事で「華麗なる大逆転」を果たす事になります。

成功をしていても人は失敗をする事だってある、という事を学べる映画作品となっており、「オッサン臭い外見」のブラット・ピット(2007年、ヴェネチア国際映画祭にて男優賞を受賞)は冷静沈着で金融市場や経済情勢を分析でき、「冷静に物事を考え、且つ中~長期的な視野でものを観れる能力」は大事であると痛感しました。